項羽の故郷に入り、博物館で楚漢文明に触れよう

江蘇省宿遷市は、西楚の覇王項羽の誕生地である。この地には英雄伝説が語り継がれており、楚漢文明の痕跡も色濃く残っている。地球上の「生命の聖地」として知られる下草湾文化遺跡から、江蘇省最古の新石器遺跡である順山集文化遺跡、そして古韻が漂っている項王故里観光地まで……これらすべてにより、5,000 年以上の文明と 2,700 年以上の都市建設の歴史を持つ宿遷市は驚きに満ちている。この豊かさをたどり、宿遷博物館の扉をたたき、数千年にわたる出会いを始めよう。

宿遷市博物館は項王故里観光地にある地方総合的な歴史と芸術の博物館であり、所蔵文化財は5132余点(組)に達し、玉器、石器、骨器、陶器、鉄器、金銀器、木器、青銅器など多くの文化財をカバーしている。

博物館には4つの主要な展示エリアがあり、4〜5万年前の下草湾の人骨化石から宿遷の長い歴史を体験することができ、順山集文化の石斧、陶器や炭化米から先人の生産と生活を理解し、戦国時代の銅剣から歴史の光と影を感じ、綺麗な漆器、素朴な陶俑、精巧な玉佩や書画作品、そして堅固な城壁の地固めから宿遷文明の発展の脈絡を理解することができる。

博物館の宝物は前漢時代の韘形の白玉佩で、国家一級文化財である。その発掘により、神秘的な泗水国のベールの一角が明らかになった。明時代嘉靖(西暦1522 -1566年)の真武神の銅像も館蔵の逸品だ。

順山集遺跡から出土した陶制炊器、陶壺、ターコイズ、猿の顔の陶器の彫刻、炭化米などの文化財は、江蘇省の淮河中下流域における先史時代の考古学文化の隙間を埋め、江蘇省の新石器時代の文化を 8,500 年前まで遡る。

寄稿者:宿遷市博物館

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