江蘇省に行って、その土地特有の景色や物産を体験しよう

伝統と現代が融合し、優雅さと知恵が共存し、江蘇省のきらびやかな何千年もの間、創意工夫を凝らして次々と伝説を書き残し、鮮やかで生き生きとした風景の巻物を描き、数え切れないほどの人々がこの土地を訪れ、「水の江蘇」の生活美学を味わっている。

藍印花布(藍染め):古くて美しい藍白の色

日本では飛鳥時代に、中国から伝わった藍染めが徐々に広く使われるようになった。中国では藍印花布が代表的な民間工芸品であり、数千年にわたって藍染めの技術を受け継いできた。

江蘇省には江、河、湖、海があり、水の流れに沿って育つ綿花や藍草があり、その起源は唐、宋の時代に遡る。明、清の時代には、「藍草があちこちに植え、町や村のあちこちに染物店が広がる」という壮大な光景を形成した。現在、藍印花布は主に工芸品、日常着、室内装飾に使用されている。

江蘇省の藍印花布は、様々な吉祥文様を巧みに組み合わせ、縁起の良い意味を表現している。江蘇省南部の蘇州、南通、常州、無錫の藍印花布は精緻な模様を持っており、北部の徐州、塩城のはより素朴である。つまり、藍印花布は中国の伝統的な手工芸品の代表の一つとして、重要な芸術的、歴史的、文化的な価値を持っている。

淮揚料理:何度も国宴の「主役」となる

人情味あふれる雰囲気が人の心を最も惹きつける。豊かな江蘇省には、多彩な食文化があり、揚州と淮安という2つの世界的な食の都市がある。江蘇省の料理の中では、淮揚料理は間違いなく最も特徴的な料理である。古来より多くの賞賛を浴びてきたこの料理は、味わう価値のある中国四大伝統料理のひとつである。

軟兜長魚(タウナギ)

淮揚料理は、新鮮な食材、上手な包丁さばき、絶妙な火加減、そして美味しさで世界的に有名となり、そして、中国の伝統的な人文主義の思想である「和」を体現し、何度も「国宴」の定番料理となった。口の中でとろける文思豆腐、香ばしくて脂っこくない獅子頭(肉団子)、脂っこくて滑らかな水晶肴肉など、どれも忘れられない逸品である

文思豆腐

獅子頭(肉団子)

水晶肴肉

このほか、アヒル料理で有名な金陵(南京)料理、甘くて盛り付けも美しい蘇錫(蘇州と無錫)料理、ほどよい塩味でさっぱりとした徐海料理(徐州など)などがあり、それぞれに地域の特色がある。

豚スペアリブの甘酢揚げ

香山帮:優雅な江南園林を作る

蘇州園林は世界的に有名であり、世界文化遺産でもある。この中で、香山帮は重要な役割を果たした。「江南における熟練の大工は皆、香山出身である。」と言われるほど、香山帮の職人たちは、その絶妙な技術と独特な美意識で、自然と人間性を融合させ、数え切れないほど見事な園林を生み出した。

拙政園

香山帮は江蘇省蘇州市を発祥する古建築の流派である。2006年、香山帮の伝統建築営造技術が国家級無形文化遺産に登録され、2009年、中国伝統木造建築技術の重要な一部として世界レベルの無形文化遺産にも登録された。

滄浪亭

香山帮は、その調和の取れた建築外観、見事な梁構造、絶妙な腰檐转角(木枠建築の一部)、そして豊かな内外装飾で有名である。蘇州の古典園林を散策すると、まるで中国の水墨画の中にいるようで、江南の詩情とロマンを感じることができる。

網師園

留園

長い歴史が詰まった古鎮の手漕ぎ舟

江蘇省の伝統的な生活を体験したいなら、古鎮に行って手漕ぎ舟に乗ってみよう。手漕ぎ舟は古鎮の魂だ。「中国第一の水郷」である周庄は、何千年もの間、多くの人々の水郷に関する夢の始まりだ。オールを軽く揺らし、人々は船とともに揺れ、この「桃源郷」へと入っていく。

周庄古鎮

同里、黎里、錦渓、千灯、甪直などの古鎮にも、川沿いに建てられた住宅が水で区切られ、古い橋、しだれ柳、木陰……江南の趣は静かに広がり、古今も多くの人々を魅了してきた。

錦渓古鎮

昔の人々は舟で移動していた。現在では、水郷の生活を体験するには手漕ぎ舟に乗って旅をするのが一番だ。朝、川辺で婦人がストーブを焚い、午後、茶屋からお茶の香りが漂い、夜、川の両岸の灯りが明るく輝き、水のせせらぎが水郷をより一層魅力的なものにしている。

黎里古鎮

昆曲、評弾:繊細な節回し

昆曲と評弾は、江南水郷の豊かな特色を備えた江蘇民俗芸術である。お茶屋、

戯台あるいは劇場で昆曲や評弾を聴くなら、まるで歴史が再現されているかのようで、人々は時間の交錯の中で考え、感じることができる。

昆曲は「百戯之祖(あらゆる芝居の祖)」と呼ばれ、そのメロディアスな曲調と素晴らしいパフォーマンスは、奥深い文化と芸術的な魅力を物語っている。日本の歌舞伎界の巨匠、坂東玉三郎氏は昆曲の国際的な継承者および推進者であり、かつて江蘇省の蘇州昆劇院と協力して、昆曲の中日合作版『牡丹亭』を上演し、昆曲を世界に広めている。

蘇州評弾とは、評話と弾詞の総称であり、「話す、笑わせる、弾く、歌う、演じる」を備えた独特の総合芸術である。評弾では、古代の英雄たちの伝説的な物語や、庶民生活の喜びや悲しみが澄んだ音に変えられ、古い路地を通り抜け、江南の地方風俗を語っている。

ぜひ美しい江蘇に来て、この土地の人々が生活への愛と追求を感じて、より多くの未知の素晴らしさを発見してください!

筆者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター

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