四川省に属し、岷江、大渡河、青衣江の3つの川が合流する所で、このゆったりとした小さい町は 「大」 でよく知られている。美しい高山もあれば、茫々としている原生林もあり、保存状態の良い明清の古い町もある。さらに、絶対に見逃してはいけない千年の奇観もある。田舎の古鎮にも、町中にも、ゆったりとした安らぎが染み込んでいる。数多くの四川系の名物料理がここから発祥し、全国に展開していく。居続けたくなるほど美味しい。楽山は食を堪能できる旅行先である!
楽山大仏
楽山大仏は凌雲大仏とも呼ばれ、川に臨んで端座し、厳かで恭しい様子で、三江(岷江、大渡河、青衣江の3つの川)の合流地点に1200年余り立っている。かつてこの地は水の流れる勢いが激しく、常に舟が転覆する事故があったが、唐の時代に水害を治めるために大仏を彫ることになった。仏像は山の崖に開削し、中国最大の磨崖石刻造像であり、唐代の磨崖造像芸術の逸品でもある。内部にある精巧な換気と排水の設計により、大仏は千年に渡って破壊されず、古代人の巧みさを感服させられる。大仏は西暦803年に竣工し、約90年の工期をかけて造られた。大仏造立後は外部に「大像閣(大仏を守護する楼閣) 」 が存在したが、現存しておらず、楽山大仏博物館に大像閣のモデルが復元されている。
峨眉山
峨眉山は中国四大仏教名山の一つで、山には大小の寺が散在していて、普賢菩薩を祀っていることで有名だ。仏教だけでなく、美しい山や川の景色にも魅了される。
報国寺は峨眉山で一番大きい寺で、峨眉山の入り口であり、峨眉山の仏教活動の中心でもある。万仏頂は峨眉の最高峰であり、峨眉の四大絶景を観賞する最高の場所の一つでもある。金頂は峨眉山の第2高峰に位置し、峨眉頂上の万仏頂と隣接し、峨眉山のお寺と観光地が最も集中している場所で、峨眉山の精華の所である。山上から遠くを眺め、成都平原を見渡す。天気の良い日にはコンカ山を見ることができる。
羅城古鎮
羅城古鎮は明代に建てられ、建物の配置は極めて独特である。全鎮は山頂に位置し、街道の部屋は船のようで、古鎮の主要な街である涼庁街は通称 「船形街」 と呼ばれている。その奇抜なデザインは、オーストラリア人にそれをモデルにし、中国城を建てさせることになり、羅城古鎮はこのことをきっかけに海外で有名になった。町の中央部には古い舞台があり、両側に軒を並べる古い家の中には数え切れないほどの古い茶屋があり、老人たちはここに座ってのんびりトランプか麻雀などをして日光浴をしている。「山の頂上に放置された大きな船」 、古い建物、ゆったりとした時間、これは羅城古鎮が人に与える一番のイメージである。
沐川県の竹の海
万ムーの竹林が風の中で揺れ動き、まるで青い海のようである。特に、竹の海の中には赤い丹霞地形も見られる。景勝地には多くの天然湖があり、特に「五里横」展望台をお勧めします。右手には山下から眺められる碧海丹霞がある。反対側の絶壁の下にはいくつかの集落があり、遠くの山には白い雲がたなびき、集落の中には炊事の煙がゆらめき、桃源郷とはこんな景色でしょう。
楽山グルメ
四川料理の中で軽食を重視し、ピリ辛をメインにしなく、料理の中に砂糖を入れるのが好きな楽山グルメとして、多くの若者の人気を得た。
甘皮鴨
甘皮鴨は色が茶色で、皮がさくさくして少し甘く、肉質が柔らかく、香りがとてもいい。調理過程は複雑ではないが、合格の甘皮鴨としての条件は、にがりの色が薄紅色で、にがりの中の香料の使用量は適度で、麦芽糖の使用量は適度であることである。
足置き牛肉
足置き牛肉は楽山の伝統的な郷土料理だ。屋台で食べる時、座る椅子がなく、テーブルの横棒の上に足を置いて食べることから名付けられた。足置き牛肉の精髄はベーススープにある。一般的には20種類以上の香料、漢方薬材料に牛尾、牛骨と牛モツを加えて1時間以上煮込んだものである。香りが豊かなスープが完成後、牛肉と牛モツを鍋の中で加熱調理して使用する。
鉢鉢鶏
「鉢鉢鶏」を初めて聞いた際、不思議に思う人は少ないが、「鉢鉢」というのは素焼の壺(中国語では「瓦罐」という)である。伝統的な「鉢鉢」の外側は赤と黄色の竜の紋様だ。「鉢鉢」の中にピリ辛を中心とした薬味を入れ、料理は竹串で串に刺し、様々な味の薬味の中に冷まして浸し、食べる時に自分で取って食べ、味に深みがある以外にさらに趣が加わる。
麻辣湯(マーラータン)
楽山の麻辣湯はベーススープが比較的あっさりしていて、食材が豊富かつ新鮮で、しかしその精髄はタレにある。各家には秘伝の干碟(「干碟」とは、日本の七味唐辛子みたいに、唐辛子に花椒、胡椒などを加えたもの)、油碟(「油碟」とは油っぽいタレで、ごま油ベースに、オイスターソース、ニンニクなどが入っているタレ)がある。香辛料がとても効いているので、汗だくで食べることになる。その時は、楽山地元のライチ味の炭酸飲料水「峨眉雪」を一緒に飲むと、爽快だろう。