千泉の町に行って、詩情溢れる秋を拾い上げ

北には、秋になると色とりどりで、濃厚な彩りを持つ、静かな古い町がある。それは山東省の済南である。老舎は、「神はスイスに夏の芸術を、春を西湖に、秋冬を済南に与えた」と書いてあった。

画像|小紅書@ 請叫我安大侠 

画像|小紅書@ 浪漫九如山

01  済南の秋は美しくて優しく、かつ詩情溢れる

/ 九如山 /

スイスに行けない時期には、まず九如山に行ってみてはいかがでしょうか。赤い葉は、落ちてくる滝を照り映え、せせらぎの小川、静かな青淵、まるで秘境に入り込んだようになる。

/ 紅葉谷 /

済南で一番カラフルな秋の景色は、紅葉谷にある。4千ムーの紅葉は広がり、山や畑のいたるところに延々とする。重なって見える木立の群は、ことごとく紅葉している。強烈な色は谷の間を流れ、秋雰囲気いっぱい。

/ 黄河銀杏林 /

ここは黄河流域規模最大のイチョウ林。秋の風が徐々に上がり、30万本のイチョウの木は黄金色に覆われ、世界中が明るくなったようである。

/ 霊岩寺 /

中国4大名刹のトップとして、霊岩寺は国清寺、栖霞寺、玉泉寺と並んで有名で、また「泰山最も幽勝な場」とも呼ばれている。毎年秋になると、霊岩寺の一番美しい時期がやってくる。

画像|小紅書@ -大山的孩子

02  済南の気韻は山水風景にあり、町巷に流れる

/ 大明湖 /

春には枝垂れ柳、夏には風中に林立する蓮、秋には揺れる葦の花、冬には真っ白な雪。いつ来ても、大明湖は常に季節折々の魅力があり、期待を裏切ることはないだろう。

画像|小紅書@伊万大叔

/ 趵突泉 /

済南は何千もの泉がある町で、湧き水が町中を流れている。趵突泉はその中でも代表的な泉であり、「天下一の泉」でも呼ばれる。ここの水は一年中とまることなく、底まで澄んでいる。時々、鯉の群れがのんびりと通り過ぎていく。運が良ければ、秋に湧き水が噴出する光景に出会うこともありかも。

/ 千佛山 /

天気が良ければ、千佛山に登って済南の町全体を見下ろすこともできる。山道をゆっくりと登ると、何千もの仏像がある千仏崖、緑豊かな観音園、静かで奥ゆかしい興国禅寺を訪れることができる…山のそよ風がすべての苛立ちを吹き飛ばすだろう。

画像|小紅書@扫街選手梓琰

/ 曲水亭街 /

曲水亭街に足を踏み入れた瞬間、江南水郷にタイムスリップしたかのような感じになる。青レンガ造りの古民家だったり、清らかな流れだったり。泉の隣に住む人は、泉で米洗や洗濯などをして、悠々自適している。

03  お肉の香りが漂い、スナック尽くめ、まさか済南ではこんなにたくさんの美味しいものがあるとは!

/ 把子肉 /

肉好きにとって、最も見逃せないのは、山東省の肉界の“王”となる済南の把子肉だろう!

画像|小紅書@鶏腿菇凉

画像|小紅書@糖醋排骨不酸

/ 草包饅頭 /

ホームシックに味があるとすれば、済南人にとってはオンケージの草包み饅頭(草包包子)だろう。南の小籠包とは異なり、草包み饅頭の生地は厚くて柔らかく、フィリングはしっかりとしていてジューシーで、独特の風味がある。


/ 油旋 /

済南の街を歩いていると、いつも金色でパリッとした油旋に出会い、オイルとネギの香りが漂い、人をよだれさせるほどだ。

/ 牛肉火焼&羊スープ /

済南の秋冬季節が来たら、牛パテプラスマトンスープを食べてみないといけない。叩きたてのゴマ餅にマトンの煮込み、おまけにミルクホワイトのマトンスープ、暖かくて満腹感いっぱい、口中に旨味と香りが広がる。

画像|小紅書@富貴命的小胖墩

金木犀の香りに染められる秋の風にあたって、快適な済南の秋に足を踏み入れ、ゆっくりと数日間休んでくださいね。

—「清円・歩いてみる旅」より

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