江蘇省の中部平原、美しくて物産が豊かな黄海の海辺には、絶えずに成長していく不思議な土地がある。85キロメートルの海岸線を持つこの土地は、156畝の干潟もあり、しかも毎年150メートルぐらいのスピードで陸地を作って大海へ伸びていく。それは、「黄海明珠」と謳われる東台である。
世界自然遺産に登録された黄海湿地に恵まれているので、東台は海に生み出され、海のお陰で繁栄し、生態の良い緑の町になっている。海はこの町に純粋で広遠な気韻を与え、森林、湿地や水路網はこの町の清らかな自然の美を形成する。東台は、これによってユネスコに「太平洋西岸で汚染されていない唯一の処女地」だと認定された。
この純粋な海域は、揺り篭のように多くの奇観と文明を育んだ。ここでは、太平洋西岸最大の潮間帯湿地である「条子泥」があって、「万鳥が宴を催す」という大自然の奇観を呈する。ここでは、果てのない森々たる森林があって、黄海国家森林公園の四季折々の風景はまるで絵のように美しい。海風がそよそよと吹いて、人々の心を引く弶港鎮の海港風情を生み出した。
また、ここは両淮(淮南と淮北)海塩文化の発祥地でもある。歴史の古い串場河の中に、海塩文化が流れて、輝かしい結晶を残した。それが「董永と七仙女」の愛情神話を生み出し、純粋で素晴らしい「天仙配」も人々に慕われ、謳われる。多彩な無形文化遺産、魅力的な農産業風景、非常に美しい西渓景勝地、この海辺にある桃源郷に、大自然と人文が互いに引き立たせて、末永く共存していく。
寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター