初秋の雰囲気がしんしんと深まるこの季節は、まさに登山にうってつけだ。心地良い伸びやかな空気のなか、この秋最初の爽快体験をしよう!
南京栖霞山
栖霞山はまたの名を摄山という。「金陵一明媚な山」と評される、南京第四の大山水景ポイントだ。ここの「栖霞の紅葉」の歴史は悠久だ。南北朝時代以来、南京には紅葉狩りの民間習俗がある。数多くの帝王、将軍や宰相、文人墨客が栖霞山を尊び称賛し、史学界では「栖霞山ひとつで金陵史の半分を占める」と称えられている栖霞山は明・清の時代には「金陵四十八景之一」に数えられるほどだった。江南に6度下った乾隆帝は栖霞山に5度仮宮を置き、さらにはこの山を褒めたたえる詩編を数多く残している。
南通狼山
狼山は江蘇省の著名な風景区だ。文物古跡が数多く、全国仏教八小名山の筆頭とされている。狼山山頂には東屋や楼閣がまちまちに聳え、さまざまな木々が青々と茂り、古塔は雲に届かんとしている。そんな狼山の海抜だが、じつは決して高くなく、106メートルしかない。しかしそれでもこの山は五山のなかでも最も険しく反り立った、すらりと美しい山であり、ほかの四山を取り巻きのようにして五山の頭となっている。山頂に登ると目に入る広教寺は遡ること1300年あまりの歴史を擁する。山頂から遠くを眺めれば、見渡す限り広大な長江が一色に広がり、見る者は思わず豪気な心になる。
茅山
茅山は2つの街にまたがり鎮座している。そのため景観区も「句容茅山」と「金壇茅山」の2つに分かれている。句容茅山は風景が壮観秀麗なだけでなく、また道教の上清派の発祥地でもあり、中国道教七十二福地における第一福地と称されている。句容茅山の主なスポットとしては九霄万福宮、元符万寧宮、崇禧万寿宮などがある。なかでも山頂にある九霄万福宮は頂宮とも呼ばれ、景観区全体が風景を眺めるのにうってつけの位置にある。また、香を焚いて仏像を拝んだり、祖先を祭ったり、福を祈ったり、願をかけておみくじを引いたりすることもできる。
金壇茅山は江南の水郷の秀麗な一角にある。山水はたおやかで風物は非常に美しい。金壇茅山の主なスポットには花谷奇縁、茅山森林世界、東方塩湖城、金牛洞などがある。
寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター