興化は江蘇省泰州地区に属する水の街だ。碧水が空の青と溶け合い、河湖が縦横に入り組んでいる。ここはまた花の街でもあり、錦のような花々が咲き乱れる光景は絵のように美しい。垛田の花海から水上の森へ、そして黛瓦の田舎家から舌で味わう春の美味しさまで、美しい春の興化は、あなたを一目惚れさせるだろう!
穏やかに晴れわたり万物が成長する季節、春。この季節は泰州市興化に足を運んで春の盛宴を楽しもう。まずは垛田花海を思う存分遊覧して、花の甘さを楽しもう。李中水上森林では、水を遡り、秘境を探索しながら虫やウグイスの声に耳を傾けよう。そして、詩意溢れる東羅村に足を運んで田園の味を尋ねるのもいいだろう。
千垛景区で菜の花を見る
春は泰州がもっとも美しく輝く時期だ。のどかな春風が冬のあいだぐっすりと眠っていた垛田を呼び覚まし、興化がまとう色鮮やかなドレスとなる。千垛景区の四方を水に囲まれた「垛田」(川の土手に作られた田畑)では、菜の花が満開となると、ひとつひとつの垛田がまるで黄金の小島にように姿を変え、見渡す限り広々と並ぶ。その様子は壮観だ。
縦横に入り組む垛田、見渡す限りの黄金色が足元から空の果てまでずっと広がり、あでやかな美景を描き出している。船娘(女船頭)の漕ぐ船に乗って、菜の花咲き乱れる千もの垛田の間を行ったり来たりしながら、さらさらという水の流れに耳を傾けると。押し寄せてくるのは濃厚な春の雰囲気であり、心には限りない詩の境地が沸き上がってくる。木の桟道に沿って花の海をそぞろ歩きすれば。目に映るすべてが絶景で、見る者を魅了する。
李中水上森林でウグイスの声を聞く
李中水上森林公園は江蘇省最大の人工生態林だ。10万株あまりのメタセコイア、ラクウショウなどが植えられており、木々が高く茂っていて、生気に満ち溢れている。長い水路がメタセコイアの間に広がっていて、水路のそばに紫色のショカツサイに心が躍るのは、春ならではの心温まる思い出となる。
この公園はシラサギの生息湿地でもある。林間では数万羽の野性鳥類が生活しており。春になると南から帰ってきた鷺たちの声が林間にこだまし、鳥たちの合唱となる。
筏でゆっくりと川を漂いながら、「天然酸素バー」のなかに身を置こう。紫に染まった仙境をのんびりと抜けながら、両岸の杉林を往来する美しいシラサギの姿を眺める。無数の鳥の鳴き声が美しい和音となって林の奥深くで響く。知らず知らずのうちに湖面には靄が立ち込め、あたりに霧が立ち上る。その様子は童話のように美しい。
碧水東羅村で春の美味しさを味わう
まるで絵のように色どり豊かで鮮やかな垛田、波立つ碧水を湛えて流れる河、青レンガと黛瓦の農舎、緑の木々が川岸を囲い、その水に臨む東屋の造形はこれ以上なく緻密である。そんな碧水東羅村をゆっくりと歩くと、目の前には水の網が空に連なるように広がっていた。村に入ると建物は整然としていて、水がこの村独特の地形を描き出し、この村独特の美景を作っている。
東羅村に着いたら村史館を訪ねたり、大礼堂で劇を見たり、水上市場の古朴な賑わいを感じたり、水上デッキで湖の風を浴びたりしてみよう。温かい田舎の雰囲気は人々に快適で穏やかな気持ちを与える。
水郷の風情を味わいたいなら、東羅の春の味わいを外すことはできない。東羅食堂に行けば、若葉青団(草団子)、ナズナを餡として包んだ萕菜酥餅、平旺湖で採れた魚を蒸した清蒸平旺湖白絲魚など、さまざまな春の美味しさを味わうことができる。東羅の名料理人たちはカニ、川エビ、自家製つみれ、魚のモツなどを混ぜ合わせて蒸し器に放る。余計な味つけはいらなくても、食材の美味しさと香りが極限まで引き出される。美味しい魚介と山菜があれば、それで東羅の舌の上の盛宴の完成だ。
寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター