この「中国の紅葉の都」、日本の京都にも匹敵!

毎年の秋には、中国の白頭山の余脈にある秘境で、盛大な紅葉観賞会が開かれる。各地から人々がはるばるやって来て、山林の間を徘徊し、紅葉を見渡する。

この秘境というのは、「中国の紅葉の都」の本渓だ。行ったことのある人は、きっと童話の世界のような景色を忘れないでしょう。日本では京都の紅葉が有名だが、本渓はまさにそれに匹敵する。

「中華の紅葉の道」本桓公路(本渓-桓仁)

白頭山の余脈に位置する「遼東要衝」である本渓は、かつて「鋼鉄の都」である。ここから続々と鉄鋼、石炭を中国各地に運び、中国経済建設の骨格と血肉を作り上げた。今、本渓は紅葉で人々を驚かせている。

ここの最も美しい秋色は、秋の風で起こり、紅葉によって輝く。その集大成が、「中華の紅葉の道」と呼ばれる本桓公路(本渓から桓仁まで)だ。落ち葉を拾い、道路に沿い、本渓大峡谷を第1駅として、30キロ以上の幻想的な楓林の旅を収穫することができる。

本渓大峡谷

ここには「東北小黄山」という名の関門山がある。広大な樹海、滝のように飛んでいる老辺溝、不思議な五女山、絶景の楓林谷などがある。美しい景色が続き、華やかで多彩だ。

関門山

秋には必ず一回桓仁に行く

最初の霜が降りた時、秋風は100余りの山、200余りの川と湖を通り過ぎて、本渓の秋に属する最高の礼賛が登場した。もっと正確に言えば、本渓に所属する桓仁県こそ、この秋の隠れたセンターだ。

桓仁は全称、桓仁満族自治県で、遼寧東部に位置し、典型的な山間少数民族自治県である。満州族を主とし、漢族、朝鮮族、回族、モンゴル族、シベ族、チワン族、ミャオ族、プイ族、ペー族、トゥチャ族を含む。

「八山一水一分田」の自然地形は、氷酒の里、魚米の里、参薬の里、林蛙の里で有名で、そのため、桓仁にはまた「東北小江南」の美称があり、その森林被覆率は遼寧の冠でもある。桓仁から楓林谷までの道のりも、明るく優しい景色が見渡せる。

楓林谷は、中国で紅葉が最も美しいと言われている

地理と気候の原因で、楓林谷景勝区内の70%の区域に楓の木が分布しており、品種が揃っていて、分布が広く、赤くなるのが早く、色が鮮やかで、中国の楓の葉の中で最も美しいと言われていいる。

階段を上がって頂上に向かいましょう。曲がりくねった木の階段に沿って、峡谷の周りの崖壁に楓の木、柞の木が広がっていて、渓流と紅葉が互いに引き立て合っているのが見られる。真っ赤な紅葉が燃えるような雲が山を覆ったようで、小川が曲折して流れ、時には滝となって落ち、時には潭池となって合流する。

最高峰の紅楓頂まで登って、遠くを眺めて、万山が赤く染まり、幾重にも林が色づき、夕日が山の後ろにあり、紅葉がきらびやかな夕焼けの下で、色とりどりの風景を見せる。突然、登山の苦労を忘れて、全身に情熱があふれて、感情が飛ぶ。

東北の市場の秋の味

秋で最も美しい視覚癒しは楓の森と言ったら、秋で一番日常に近い色は人が行き交い、熱気に満ちた農業市場に集まるだろう。

市場ではリンゴ、梨、桃がよく見られ、多くは桓仁地元の特色品種だ。今の季節の尖耙梨は黄土色で、桓仁の人々はこれを用いて凍梨を作り、この東北の冬越しの儀式感が生まれる。

満州族は麺料理が好きで、屋台では様々な麺やトウモロコシを発酵させた生地を見ることができる。彼らはまた、シソの葉(漢方薬の一種)を使ってお菓子や乾燥する主食を作るのも得意だ。丸めた小さなものは、蒸篭の中にきれいに横たわり、緑の葉に包まれ、シソの葉の香りをしっかりと閉じ込めている。

朝鮮族は漬物が上手で、特に塩辛いものだ。朝鮮族は漬物が上手で、特に塩辛いものだ。大根の切り身、キュウリの千切り、そして山菜など、一鉢一鉢といっぱいだ。さらに、活き活きとした脂がのっている海の幸もある。市場に行って初めて、桓仁人がこの美しい山水の贈り物を惜しまないことを感じることができる。

寄稿者:ながれの年

ABOUT US