無形文化遺産の海へと「漁」に出て、伝統文化の美を味わう

連雲港といえば、多くの人が思い浮かべるのは紺碧の空と密に茂った森だろう。しかし今日は視点を変えてこの漁港を眺めてみて、無形文化遺産の文化のなかで連雲港の魅力を感じよう。

葫蘆画

ひょうたんは中国語で「葫蘆」(フール―)という。「福禄」と同音のため、民間の伝統文化では昔から縁起物として扱われてきた。この世にひとつとして同じひょうたんは存在しない。それぞれの形に合わせて、巨匠たちはぴったりとあう絵柄を描き出す、それが装飾ひょうたんの独特の魅力である。

のみでひと叩きひと刻みするごとに、わずかなスペースに森羅万象が込められていく。ぼかしの磁器皿のうえに彫刻刀で彫られた、まるで生きているように生気みなぎる西遊記の面々を一目見ると、300年あまりの風雪を経た瓷刻にはかえって変わらず不思議な知恵が含まれていて、ほんとうに感服してしまう。

草編

子どもだったとき、草で虫を編んで遊んだことはあるだろうか。連雲港の街頭では草編芸術を見ることができる。ちょっとまぬけで可愛いカエル、小さなコオロギ、美しいコガネムシ、そのどれも草編で編みだせる。生き写しで、生命感があり、とても可愛らしい。

虎頭鞋

虎頭鞋は中国の民間無形文化遺産で、農村から都市まで知らない人はいないと言ってもいい。実用価値もあれば鑑賞価値もあり、たくさんの大人たちが家の子どもに履かせている。

糖画

現在、糖画の題材は多種多様だ。そんな糖画を手に街から家に帰ると、道中の風さえ甘く染まる。

麺塑

麺塑で作られるものはいつの間にやら伝統演劇の人形から現代の国潮のマンガ風麺塑像へと変化し、両者を一緒に並べても違和感がなくなってしまった。麺塑はだんだんと「若く」なっているのだ。子どもたちもマンガ風の像を作ることだってできる。

雲霧茶

連雲港雲切茶は中国伝統銘茶であり、国家級地理性表示製品であり、江蘇三大銘茶のひとつである。アミノ酸窒素含有量は碧螺春、雨花茶よりやや少ないが、カテキンとカフェインの含有量がより高い。これが美味しく濃い味わいの重要な要因となっている。

寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター

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