大理の冬桜、一抹の冬のやさしさ

冬の桜を見たことがあるのか?真冬に、ぽつぽつと山野に咲き、少女の靨のように、雪の舞うべき季節に咲いている。

秋は、もっとも駄々をこねやすい季節らしい。片方の足は黄金色の銀杏の葉を踏んでいるのに、もう片方の足はすでに冬の雪原に足を踏み入れたようだ。晩秋に入ったばかりの私たちは早くも冬への懐かしみを始めた。

画像|雲南省 冬の元陽棚田

冬の扉をノックするたびに、やってくるのは究極のギャップ...氷点下三十度の極みもあれば、三十度を超える暖かさもある。茫漠とした凍てつく大地、一面まっ白に積もった雪、町中を照らす日光、暖かい春。私たちの冬はもちろん特別なものでなければならない。一番北に行って樹氷を見るか、それとも暖かい場所で春の気配を探すか。

12月になると、雲南省では冬桜が満開になり、茶畑と互いに引き立ち、まるで人間の仙境にいるようだ。山のてっぺんから曲がりくねった谷に桜の木が一本一本咲いているのを見ると、何もかもが違って見えて、谷から出てきた途端に隔世の感が生まれる。二千ムーの広さとくねくねと長く続く様子、二千ムーの花が咲いて散る様子、これはあなたが触れることができる春の息吹なのだ。ここが無量山の「桜の谷」である。

12月、阿勒泰と漠河はすでに雪に覆われているが、無量山では桜が満開である。緑の林が霞のような桜を引き立てて、春はすでにあなたの眼中にあるのだ。無量山、桜の木の下に私たちは桜と三つの約束をしていた。

花の海の全景を俯瞰する

近い距離で桜の林を見た後、神の視点で山に満ち溢れる冬桜を見下ろすと、ピンク色の花の海は目に見えて、足もとに存在するのだ。

花の海の日没と出会う

日没が山のてっぺんから滑り落ちる時、ここで天来の花の海の日没を待てばいかが。夕焼けに照らされる桜の林は、見事な油絵のようだ。

桜園の日の出を待つ

夜、桜の林の近くにある農家楽に住み、都市の繁華から遠く離れた。ここは虫と鳥の鳴く声がするだけだ。天気が良ければ、美しい月と星空を見ることができ、桜園の日の出を待つこともおすすめ。

そのほか周城の絞り染めにも参加できる。日光の良い小庭の角におばあさんはうなだれて、針の糸が指の間で行き交い、刺して、伸ばし、引っ張り、まるで日常生活の裂け目を繕ったようだ。

午後、茶馬古道にある静かな沙渓古鎮に行って、その土地で生まれ育った馬幇の子孫について町を歩き、馬幇の話を聞くのだ。夜は沙渓古鎮に泊まり、夜中の静けさを感じる。

それぞれ風情のある古城の街を散歩し、青い瀘沽湖の水を眺めながらぼうっとする午後、桜の谷の夕闇の下で夕焼けを見る...考え得る最も日常の幸福を味わう画面はみんな雲南で実現できる。

—「VIVA旅行家」より

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