​ お寺の中にもいい景色がある

ゆらゆらと立ち上る線香の煙と、沈着な鐘の音と、絶え間無く読誦される経文とが、この慈悲深い雰囲気を描き出している。春夏秋冬、ここで異なる美しさを広げていく。

南京・鶏鳴寺

「鶏鳴寺が建てられた後、南京城を築き上げる」から、鶏鳴寺の南京における歴史的地位が一目で分かる。鶏鳴寺は西晋に創建され、南京の現存する最も古い梵刹の一つで、今まで1700年余りの歴史があって、線香が絶えない。

鶏鳴寺は建物や風景も美しく、春の桜、秋の銀杏が多くの観光客を惹きつけ、足を運ばせている。平日の天気の良い日には、写真撮影もとても適している。

杭州・霊隠寺

杭州には霊隠寺、法喜寺、径山寺のようなお寺がたくさんあり、その中で霊隠寺が最も有名で、杭州旅行には必ず行く目的地の一つである。季節ごとに霊隠寺は異なる風景を呈していて、唯一変わらないのはあの古風で静かな禅の趣である。鳥の鳴き声、古鐘、線香の火、高い塔のどれもとても写真に映える!

上海・静安寺

山奥の遠い郊外に隠れている古い寺と違って、静安寺は土地がとても高い商圏にある。周囲には見えない障壁を張り巡らしているように、世俗からの喧騒を受けない。屋根は煌びやかで、高層のビルが重なり合っていて、何か不思議な感じを生まれた。歴史と現代文明のぶつかり合い、時間を「通り抜け」た感じが半端ない。

蘇州・寒山寺

「姑蘇城外の寒山寺、夜半の鐘声客船に到る」という詩があるように、寒山寺は姑蘇城外の楓橋のそばにあり、楓橋景区を抜けると寒山寺の入口に出る。二つの景区を遊覧できる。千年以上の歴史を持つ寒山寺は有名な祈願の聖地で、毎日平安を祈る信徒が絶えない。お寺は大雄宝殿、鐘楼、碑廊、蔵経閣からなっている。寒山寺に祀られている仏像は寒山と拾得の二人で、「和合」の二仙と言う。ここを一時間以内で見回ることができる。

季節ごとに、境内に植えられた銀杏と紅楓は、明るい黄色の寺の塀、赤い本堂と軒を組み合わせている。照り映える色彩が非常にまぶしく、色を余すところなく表現させ、お客はまるで絵の中に入ったようである。

寄稿者:かおる

ABOUT US