銀糸で刺繍。成都はグルメ以外でも世界を驚かせる素晴らしい技がある

成都といえば何を思い浮かべるだろうか。パンダの里、グルメの都?それとも羨ましい成都の安楽生活でしょうか。成都に来て、食べたり遊んだりする以外に、この1700年の歴史を持っている無形文化遺産の工芸は見る価値がある。それが、成都銀絲花工芸である。純銀の糸で糸を作り、巧みな手が千筋の絡み合いの中で、精巧な図形を編み出す。まさに「神技」と言える。

千年を伝承し、国家級無形遺産に入選

銀花糸とは白銀を髪より細い銀糸に鍛造し、それを用いて各色のアクセサリーや装飾物を作る伝統工芸品である。銀花糸の原材料は必ず999足銀でなければならない。それは、最高純度の銀だけが、最高の柔軟性と伸展性を有するからである。この伝統工芸の歴史は中国の殷商時代(紀元前1300年頃-紀元前1046年頃)に遡り、すでに2000年近くの歴史がある。2008年、成都の銀花糸の制作技術は国家級無形文化遺産のリストに登録された。

銀花糸技術はほぼ中国伝統手工芸の各種の精華を含み、その制作工程は非常に複雑で、花糸と錾刻、填糸、塁糸、穿糸、揉み糸、溶接などの技術を総合的に運用し、その完成品は非常に高い芸術と収蔵価値を有する。

伸線は銀花糸を制作する最初の一環であり、作業者に対して非常に高い要求がある。伸線機の助けを借りたとはいえ、直径1センチの銀の棒を髪の毛ほどの太さ(約0.08ミリ)に伸ばすには、太いものから細いものまで30回伸ばすほか、毎回の力と太さは人力でコントロールしなければならない。

伸線後の糸の揉みは、依然として単調です。髪の毛の細い銀の糸を異なる模様の線に編んで、これらの線をいくつかの細かい「パーツ」に作る。これらの「パーツ」があれば、模様によって、ピンセットで「パーツ」を組み合わせ、一つ一つの模様に積み重ねる。それを填糸と呼ばれる。すべての過程で些細な間違いがあってはならない。その独特の技は刺繍などの細工と同じ、職人のセンスと熟練した手仕事に頼っている。。

銀花糸技術の新生

前世紀40年代に生まれた成都銀花糸省級無形遺産伝承者の倪成玉は、ちょうど銀花糸の輝かしい発展の時に、先輩職人の下で、50年余りの銀花糸創作の道を始めた。多くのベテラン職人の努力のおかげで、成都の銀花糸技術は新しく生まれ変わった。

倪成玉さんは4年の時間をかけて、一生の勉強を尽くして中国最大の銀花糸球状立体器物を作り上げた。その名を「江山永固-金銀花糸嵌め宝龍珠花薫」にした。制作時に使った白銀は25キロ、金は627グラムで、ルビー、サファイア、翡翠、珊瑚、トルコ石などの各種類の宝石は354個で、一目で見ると目を奪われる。花薫には、きらびやかな粉彩を広範囲に焼き、台座には「高枠平詰め」など難易度の高い技が使われており、職人に対する要求も高い。全体の花薫は華やかで上品であり、また濃厚な巴蜀文化を表している。

銀花糸製品は主に瓶、皿、薫、鼎、箱などの伝統的な置物および釵、環、腕輪などのアクセサリーがあり、近年は「銀糸画」などの新品種が登場した。

銀花糸技術を体験する

ネットでは「四川省の人にはみんな一匹のパンダがいる」と冗談を言われている。成都に着いたら、ぜひ銀花糸で「無形文化遺産+パンダ」の要素の衝突を体験してみてください。出来上がったものは自分の温度と感情を持って、とても特別な記念になると思いませんか。

成都市青羊区金河路81号(蜀華街72号)に位置する成都銀花絲会社は、長年にわたり観賞、体験、イノベーション、インタラクティブを一体とした体験授業を展開している。もし興味があれば、工場へ行って、髪の毛のような細い銀の糸がどのように手の中で編み上げ、きらびやかな芸術の花になるかを体験することができる。

ここでは専門の花糸の先生が指導を行っていて、どのように色塗りツールを使うか、どうやって色の参考図に従って平詰めや冷粉彩などのステップを行うかを教えてくれる。自分の手で可愛い花糸パンダの皿を作ることができる。三星堆青銅の大仮面を題材にして、装飾画を作ることもできる。さらに、金納福置物画などを作ることもできるどうですか?成都に旅行に来たら、ぜひ一度体験してみてくださいね!

寄稿者:レモン1粒です


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