中国探検旅行第一県の若羌県(チャルクリク県)へ、出発しよう

さまざまな探検旅行が好きなら、中国探検旅行第一県である若羌県を訪れてみよう。楼蘭古城がこの地で神秘的に消え、ロプノールが人々を驚かせる「死の海」になり、国家級自然保護区の阿爾金山(アルチン山)が「無人の地」で有名になっている。昔から今まで、様々な謎が多くの探検家の心を悩ませている。ここには世界的に有名な古城遺跡だけでなく、あまり知られていない奇麗な岩絵、数えきれないほどの奇異な景観もある。一緒に若羌に入り、この古くて神秘的な西北の町を知ろう!

歴史の悠久なミイラ――楼蘭美女

新疆に来たら、最も年代感のあるミイラ、楼蘭美女を見なければならない。1980年、楼蘭美女は新疆若羌県の楼蘭墓葬群から出土した。中国社会科学院考古研究所C14の測定によると、その年代は今から3880±95年前で、長沙馬王堆の女性ミイラより1800年以上も前である。

中国で最も不思議な陰陽湖、鯨魚湖

鯨魚湖は若羌県東南部の崑崙山脈の中腹に位置し、湖面の海抜は4708メートルに達する。上空から見下ろすと、湖の形がクジラに似ていることからこの名がついた。遠くから見ると、氷河山脈と紺碧の湖水が一面に連なっている。この天と水がつながる美しい景色の中に、実は深さを隠している。

東半分の湖は玉浪河の補給があるため、湖水の塩分度が比較的に低い。西半分の湖は淡水の流入がなく、蒸発が激しく、塩分の含有量がほぼ飽和状態で、生命のない無口湖になっている。湖水の両側にははっきりとした差があるため、長い年月を経て、東湖は生き生きとしているが、西湖は馬でも鳴かなくなるほど薄暗いという対照的な状況になってきた。そのため、人々は「鯨魚湖」を「陰陽湖」と呼ぶようになった。

中国で最も長い内陸河川、タリム川

タリム川は全長2179キロで、中国で最も長い内陸河川で、新疆人民の「母なる河」でもある。世間の多くの川はみな海に流れ込み、大河川も東へ流れるが、タムリ川だけすべてを顧みず茫々としたゴビ砂漠を抱きしめる。夢のような大砂漠の中で終点まで歩く。

中国最大の砂漠、タクラマカン砂漠

若羌県はタクラマカン砂漠の東南縁に位置し、タクラマカン砂漠は中国最大の砂漠で、世界第10位の砂漠であり、同時に世界第2位の流動砂漠でもある。

広大で果てしない黄金色の海、息を呑むような雅丹の地形、自然の風食によって形成された奇妙な石柱と尖峰は、神がかいたように、西北の辺境に位置する神の跡のようだ。

タクラマカン砂漠で探検

「タクラマカン」はウイグル語で、「入ったら出られない」という意味である。昔から今に至るまで、どれだけの人が探険のため命を落としたのか。その中で、よく知られているのはスウェーデンの探検家スヴェン・ヘディンの探検物語である。彼は3戦3敗し、本当の砂漠の中央に到達することができなかった。ヘディンの最後の砂漠探検は塔漠南部から入り、途中で7頭のラクダ、3名の使用人はみんな不運から逃れられなかった。リーダーである彼は、厳しい砂漠の気候の中でよろよろと和田地区(ホータン地区)にたどり着いた時には、すでに服装が整っておらず、外ズボン一枚しか残っていなかった。しかし、ヘディンは探検者として、間違いなく幸運である。彼は現地住民に助けられ、「アジア内陸旅行記」を書き始め、「死亡の海」もそのため有名になった。

中国で最も独特な雅丹(ヤルダン)地形、竜城のヤルダン

若羌県はロプノール北岸に位置し、ロプノール地区の三大ヤルダン群の一つである。そこは東西に走り、長条状のアルカリ土壌群であり、遠くから見ると竜が盤臥しているように見えるため、「竜城」と呼ばれている。竜城のヤルダン地形は非常に有名で、「最も神秘的なヤルダン」と言われており、「悪魔城」もそのために名づけられた。竜城のヤルダンは最も全面的な地質資料の宝庫と言える。

唯一の「地球の耳」、ロプノール

人々は衛星画像で、若羌の領土内にあるロプノールの形が人の左耳に似ていることを発見した。そのため、ロプノールは「地球の耳」と呼ばれている。この唯一の「地球の耳」は単純ではない。ロプノールはタリム盆地の最も低いところに位置しており、タリム川、孔雀川、チェルチェン川、疏勒川などがここに集まり、中国第二の塩水湖となっている。その後、気候の大規模な変化とタリム川両岸の人口の激増により、水の需要が急速に増大し、タリム川の水は次第に汲み上げられた。

1960年代、タリム川の下流に断流が現れ、ロプノールも日に日に干上がり、周囲の生態環境はそれに伴って悪化した。草木が枯れ、砂化がひどく、次第にタクラマカン砂漠と一体になった。そのため、ロプノールは「死亡の海」とも呼ばれる。

新疆は多人種、多民族、多宗教の多文化集中地である。西洋のギリシャ文化、仏教のガンダーラ芸術はここで影と脈絡を見つけることができる。中国中原地区の建築方式や建築構造、古代の埋葬習俗を含め、民族を超えた交流を通じて深い歴史の痕跡を残すことができる。今日、新疆は「多元的で一体的」な姿で、この世界の民族の森に屹立している。

若羌は一つの真珠であり、古くて活力に満ちた土地で絶えず輝き、次の探検者の到来を待っている。

寄稿者:変わった冒険家です

ABOUT US