桂林、4日間の観光からグルメまでの旅行攻略ガイド、保存版

初めて桂林観光に訪れる人のために私たちがおすすめするルートは、まず桂林市街地に行き、そして漓江を船でた巡ったあと、陽朔に行って遇龍河一帯を見て回る。最後に時間が余っていたら龍脊梯田を見て回るのがおすすめ。これなら通常3~4日で桂林の優れた観光地の大部分をぐるっと見て回ることができるのである。

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初日は、まず桂林市内を見てまわろう。市内の観光スポットは「両江四湖三山両洞」(2本の川と4つの湖、2つの鍾乳洞に3つの山)で知られている。もちろんまず最初に向かうのは小学校の教科書に出てきた象鼻山である。

象鼻山はその形が一頭の巨象が河で水を吸っている様子に酷似していることからその名がついた。今にも動き出しそうな生き生きとした様子は見る者を引き込む。象鼻山は桂林の山水の代表、桂林という街のシンボルとみなされていて、これまでずっと桂林遊覧観光の必見のスポットでありつづけている。

象鼻山見物のあとは蘆笛岩に行こう。ここは岩窟遊覧を主役に、山水田園風景遊覧を脇役とした風景名勝区である。洞穴のなかにはいろいろな鍾乳石や桂林のカルスト地形が形成した独特の美形がある。

初日の肝は両江四湖遊覧である。両江四湖は桂林山水の名刺代わりの一つで、船に乗りながら桂林の10余りの名山と桂林市街の素晴らしい眺めを飽きるまで目に入れることができる。

両江四湖のナイトクルーズは桂林が初めてなら絶対に体験すべきである。象鼻山から伏波山などの歴史ある名山も鑑賞できるし、山水揺らめく夜の桂林を感じることができるのでおすすめ。

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2日目の行程は漓江下りから始めるといい。20元札の背景として有名な漓江は典型的なカルスト地帯で、天気によってさまざまに違った姿を見せてくれる。

漓江遊覧の主な方法としては船、竹筏(竹のいかだ)、あるいは徒歩がある。漓江は2区間に分かれている。ひとつは楊堤から九馬まで、もうひとつは楊堤から興坪(精華区間)である。来たからには全区間巡ってみるのをおすすめしたい。

漓江精華区域を船で漂ったあとは興坪古鎮に行こう。興坪は山を背にした水の傍の古鎮で、美しい風景がぎゅっと集まっている。一キロあまりの石畳の通り――半時間足らずで向こうまで歩ける――は漓江沿いで最も美しい古鎮だ。古鎮内には九馬画山、螺螄山など20あまりの風景がある。ここを訪れたなら興坪の有名な「松花糖」を試してみるのをお忘れなく。

興坪を離れたら、つぎに向かうのは陽朔の必見スポット――十里画廊。ここの風景はまるで詩や絵画の世界のように優れて美しい。そのため「十里画廊」と呼ばれているのである。

十里画廊を見てまわるならサイクリングがベストであ理、ゆっくりと自転車を漕ぎながらじっくりと景色を楽しんだ方がおすすめ。遇龍河とぶつかるまでぶらぶらと自転車を走らせ、工農橋までぶらぶらとペダルをこぎ、そしてもと来た道を戻る。そうそう、ここは毎年春には菜の花鑑賞の景勝地にもなるので絶対見逃さないでください。

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3日目の行程は、まず銀子岩に向かう。カルスト地形のここでは鍾乳洞が山峰を貫いて、洞窟内の鍾乳石は銀河のようで、それゆえ「銀子岩」と呼ばれている。銀子岩の鍾乳石と倒影は完全に対称で、計り知れない深奥さを感じる、観光客たちが写真撮影をすることがいちばん多い場所である。

つづいては遇龍河である。漓江の支流としては陽朔区域最長で「小漓江」と呼ばれている。ここに来ると、一つひとつが大自然の傑作である奇峰絶壁が連綿と途切れることなく続き、まるで絵巻物に入り込んだかのようである。遇龍河は上流半段を川下りしてみるのがおすすめする。

世外桃源(俗世を離れたユートピアの意)も見逃すことはできない。足を踏み入れると、目の前には麗しい山水と田園風景が広がる。湖面に船を浮かべ、民族舞踏などの風情あるパフォーマンスを見てもいいし、徒歩で桂北の各少数民族建築群を見るのもいいだろう。

また、3日目に絶対に外せないのは西街である。1400年あまりの歴史がある西街は陽朔最古かつ最も賑やかな通りである。通りには石畳が敷かれ、両側に並ぶ素朴な建物には歴史と品が感じられる。店舗は中国・西洋双方が並んでいて、ここに来れば食べ物を探したりぶらぶらしたりすることができる。


西街に来たなら陽朔一の名物料理漓江啤酒魚(リージャンピージウユィ)を必ず食べよう。これは桂林の特色ある名物料理。うろこがついたまま食べてこそ本物の啤酒魚と言える。

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もし時間に余裕があれば、1日かけて龍脊棚田を見るといい。「棚田の世界チャンピオン」と褒めたたえられる龍脊棚田にはチワン族、ヤオ族の人々が代々住んでいて、その純朴な原生態風情で龍脊棚田にさらなる魅力を添えている。

船か、もしくはゆっくり徒歩で二江四湖を巡り、龍脊棚田を訪れ写真撮影をして見たり、そして漓江に船を浮かべて見たり、夜の西街を見てまわったりなどは、初めて桂林を訪れた旅人たちが必ず体験するコースである。もし一度の人生でどこか必ず訪れたいという場所があるなら、桂林もその一つに違いない。

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