雪と氷の町、ハルビンの旅

冬のハルビンは不思議な雪と氷の世界だと聞いたが、私は一度も体験したことがない。綿の帽子、手袋、羊毛のズボン、綿のコートの防寒装備一式とお気に入りの撮影機材を持ち、現地で十数年ぶりに会った最低気温がマイナス30度のハルビンに来た。

明け方に一人でホテルの前の松花江のほとりに来て見渡すと、川のほとりには万木一色、川の中には千里の氷が凍っていて、朝の光の下で雲のように転がる。川のほとりにある霧氷の着いた松の木は鶴と銀髪の老人のようで、川の上にいる子供たちが残した雪玉、欠けた雪だるま、そしてのんびりと川の上で犬と散歩をしている人…その雪化粧の真っ白な雪景色は,それぞれ妖艶である。岸辺に築かれた氷の壁と、ロシア風の建物が融合した北国の風景は、人々を魅了する。

冬の太陽島では、松花江の雪と氷は真っ白で、夏の曲がりくねった道に代わった。『雪の華ちゃん』の雪像を目の前にすると、まるで生きているかのように生き生きとしていて、雪氷職人の天才的な才能を感心させる。続いてみると、『歓喜の歌』、『斉天大聖』などが真に迫る。人間、禽類、仙獣など、であり、飛び去り遊舞し、この上なく精妙で、人の目をくらませる。

氷彫刻の建物に近づくと、まるで玉のように清らかで氷のように曇りがないクリスタルの宮殿にいるようだ。その氷船、氷宮、瓊臺玉閣、赤い亭や青い台は、実によく似ていて、まるで古詩や古画の仙境に来たような感じがして、人の心をリラックスさせ、ひらひら舞い上がって天に昇りそうである。

夜、氷雪大世界の氷灯の世界に入ると、音楽の音が天の声のように婉曲で、各種の氷彫刻内のイルミネーションのネオンが点滅しきらめき、さんぜんと輝いている。多数のイルミネーションが光り輝き、まるで昼のようで、ハルビンの夜を何万種の風情に彩っている。透き通った氷灯の建物の中に身を置き、月の中の広寒宮に入ったようだ。氷雪の中で頑強な能力と卓越した知恵を示したハルビン人は、唯美な氷雪の文化を創造した。

冬のハルビンはスキーの天国だ。上京国際スキー場に来て、スキーヤーたちは各種の鮮やかなスキー服を着て、スキー帽とサングラスを持って、銀白色の雪道で、あるいは前後に回転して、2つのきれいな「S」字を滑り出した。またはしなやかに飛んで、シングルスケートボードで雪道で自由自在にジャンプする。

今回の氷と雪のハルビンの旅は、その魅力に圧倒された。雪と氷の中のハルビンは、様々な姿で、素晴らしく不思議だ。西安や北京ほど歴史が長くないが、景勝は素晴らしい。西安や北京ほど歴史が長くないが、景勝は素晴らしい;江南水郷ほどしなやかで美しくはないが、雪と氷のハルビンは人を「似梦如醉不覚寒,敢問人世几回見?(意味:夢の世界のようで寒さを感じない。この世で何回このような景色が見えるでしょう)」と感嘆させる。

寄稿者:雪国行きの列車です

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