ちゃりん!上海人のコーヒータイムだ!

上海では、コーヒーが都市のすべての人の血液の中に浸透している。上海人を起こしたのは5つの目覚まし時計ではなく、朝礼の時に飲む大きなカップの濃いアイスコーヒーだと言われているそうである。上海人がコーヒーを好む習慣は、1843年に上海が開港した後に外国人によってもたらされたものと言われる。外国人がコーヒーを飲むことが好きなので、外国人と付き合う上海人もコーヒーを飲む習慣を身に付けて、時間が経つにつれて上海風な生活習慣が形成された。

△映画『花様年華』のスチール

01上海では、カフェが大衆生活だ

街角の風当たりには、コーヒーの香りが街の空気に染み込み、周辺に並ぶ屋台や雑貨屋、ホームセンターと同時に繁栄していく街道カフェは、客を呼び寄せている。派手な内装もすごい機械もなく、あるのは忙しそうなバリスタと寒風の中で立ちのぼるコーヒーの香りだけである。

Manual Espresso Barは、市場のすぐそばにあり、オーナーは二人の元気な若者である。お店の内装が素朴で、周辺の八百屋さんと一体化になっている。壁は剝き出されたもので、コンクリートや多くの金属材質の手作り家具はリサイクルショップから持ち直したものだ。コーヒーメーカーの操作面はお客様に向けられており、コーヒーが作られる過程を一望できる。シンプルなのに、活気が溢れている。

古い太滬通りにあるNana Coffeeは、やはり賑やかな市場のカフェだが、古いインテリアが多く、昔ながらの雰囲気に溶け込んでいる。カフェの常連客であるケビンさんは、「値段が安くておいしくて、腕で尊敬されて、お隣との仲むつまじさをつながっている、これこそ私にとっての暖かい街道カフェです」と話している。

02魔法瓶を持って「コーヒーの補充」に並ぶ上海のホワイトカラー

お昼の休憩時間に、自分用の空のカップを手に持って、淮海路の多くのホワイトカラーは街へ出て「コピーコーヒー」をし、午後の仕事のために「延命」する。カフェでは、忙しい時間帯にさまざまな種類が異なるカップがカウンターに並ぶことを観ることができる。その中にスターバックスのカップや魔法瓶、ゴブレット、陶器のボウルまである。彼らにとって、コーヒーの出前は「生きている」ことでしかなく、自分のカップを持参して「コーヒーの補充」するこそが生活だ。

カフェのブランドコンサルタントのYihanさんによると、「上海のコーヒー文化にはもう一つの特色がある。それは『カップ持ち込み文化』である。このイベントは、Manner Coffeeがオープンしたときに、カップ持参で3日間飲み放題のキャンペーンをしたのが始まった。その時、あるホワイトカラーが奇妙な形のカップを持って行列に並ぶことを見えて、その光景を面白く感じた。Manner Coffeeは開店後も、「カップ持参で100円引き」のキャンペーンを続けている。その後、多くのカフェでは、カップ持参で100円の割引キャンペーンが設けられた。」

 

03上海全員のコーヒータイム

住宅区に隠れた日本式カフェの「ハチミツ屋」。オーナーのYukiさんがすべてを取り仕切っている。お店のスイーツやジャムも含め、すべて彼女の手作りで、コーヒーも昔ながらの味がする。今年5月、YukiはSNSに「近所の皆さんからお世話を受けてハチミツ屋は幸運の方です。皆さんが守ってくれたおかげで、より多くのファンが集まり、この小さなカフェも生まれ変わることができたのです。」と投稿したのである。その下にはお客さんから次のような返事が書き込まれている。「こちらこそありがとうございます。ロックダウンの間、私の命を救ってくれたのはハチミツ屋さんのコーヒー豆です」。

上海でカフェを開業しようとする人々の情熱は、感染拡大の悪影響を受けなかった。その一方、ロックダウンが解除された後、上海ではさらに多くのカフェがオープンされた。上海出身であるケビンさんは、「幸いにも上海のようなテンポの速い都市では、このような真面目なバリスタに出会うことができました。彼らは一杯一杯のコーヒーを、心を込めて匠の技で淹れていきます。このようなカフェは、恒久的で安定した光源のように、来る日も来る日も美味しいコーヒーを淹れ、訪れるお客様一人ひとりを温めてくれるのです。この街に住んでいて、毎日プラタナスの道を薄暗い光の中を通り抜けて、街角のカフェでラテを註文して、飲むといつも変わらぬ懐かしい味であって、そこから元気いっぱいの朝が始まります。これが私は上海を愛する沢山の理由の中の一つです。」

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