博物の趣を知り、時空を超えて対話する ――蘇州、無錫、南京2泊3日ツアー

往復航空券料金:5000元(約10万円)

行程費用:4200元(約8.4万円)

おすすめの旅行季節:春

連絡先:江蘇観光(日本)ピーアールセンター

注:すべての旅行费用と往復航空券代は、それぞれの旅行ツアーの時期によって相応の振れ幅があります。具体的な費用は出発日時が確定したあとに実際計算します。

行程の特徴:「人家尽く河を枕とする」蘇州から「江南の水弄堂」無錫、そして六朝の古都金陵まで、江蘇の3都市を股に掛けるこの行程では、江南文化、金陵文化、運河文化の薫陶を感じることが可能だ。それぞれのテーマを掲げる博物館に入ったり歴朝歴代の遺跡名勝古跡を眺めて回ったりして、時間と対話し、時が歴史の中に刻み込んだ痕跡を尋ね、江蘇の堆積深厚な歴史ある文明に触れる、そんなツアーだ。

スケジュール

行き:東京成田国際空港—上海浦東国際空港

DAY1:上海を出発、蘇州に到着

蘇州博物館参観、寒山寺にてお参り&精進料理体験、滄浪亭遊園、昆曲上演《浮生六記》没入式鑑賞、得月楼にて蘇州グルメ体験

2500年あまりの歴史ある「世界遺産模範都市」蘇州の街を理解したいなら、まずは蘇州博物館に行ってみよう。著名な華僑建築家イオ・ミン・ペイ氏が設計した博物館は、薄いグレーの洗練されたスタイルで、建物そのものが「芸術品」となっている。博物館にはおよそ4万点の文物が所蔵されていて、呉の地に遺された数多くの貴重な品々を思う存分見ることができる。また、千年の古刹寒山寺は蘇州と日本の縁を伝えてやまない場所だ。寒山寺に足を運んで福を祈り、精進料理を試してみて、響き渡る千古の鐘の音に『楓橋夜泊』の幽玄の境地を体感しよう。ほかにも、蘇州に現存する最古の園林滄浪亭をそぞろ歩きして、昆曲の上演『浮生六記』を鑑賞し、蘇州ならではの生活の優雅な味わいを感じたり、蘇州の老舗得月楼を訪れて、松鼠鱖魚、蜜汁火方、得月童鶏などの定番の蘇州グルメを味わい、素材に応じて技を施し旬のものしか味わわない蘇州料理の緻密さを体感したりしよう。

当日の宿泊先:蘇州書香府邸・平江府酒店

DAY2:蘇州から高速鉄道で無錫に到着

無錫太湖鼋頭渚観光、中日友好桜花園で友情に陶酔する

2日目は、蘇州から無錫に向かう。「太湖佳絶処、畢竟在鼋頭」(太湖の最も佳い処は、とどのつまり鼋頭にある)との美しい呼び名ある鼋頭渚に足を運び、上品で爽やかな美しさと雄大な奇観が溶け合って一体となった太湖の風景を心行くまで眺めよう。鼋頭渚は太湖の風景のなかでも最も美しい一角を独占していて、パノラマの美景と千差万別の眺めが広がっている。

Tips:

無錫太湖鼋頭渚の畔にある石碑には「無錫充満温情和水」(無錫は優しさと水に満ちている)という文言が刻まれている。これは『無錫旅情』の中国語版歌詞の一節である。1986年、日本のスター歌手尾形大作は『無錫旅情』を通じて「太湖の珠玉の美しさ」を日本全国に伝えた。そしてこの曲を聞いたたくさんの日本の青年が中国の無錫を旅行先に選んだのだ。

鼋頭渚は絶好の花見処でもある。中日桜友誼林を歩いて、桜を仲立ちとした日本と中国の友好の心に思いを馳せるのもいいだろう。鼋頭渚公園内には約30000万株100種近くの桜が植えられており、その規模の大きさで中国における桜の花見の名勝地の一つになっている。

Tips:

ここの桜を遡っていくと、坂本敬四郎氏や長谷川清巳氏などの人々の存在を指摘しないわけにはいかない。彼らが1986年に設立した「日本友誼林建設実行委員会」は無錫市に桜の苗木を送り、この桜は中日友好の見届け人となった。1995年には、友情のリレーを次に伝えようと会長(当時)である新發田豊夫婦が無錫を訪れ、自らの手で桜の苗木を植樹した。

その日のうちに高速鉄道で南京へ。宿泊先:南京古南都飯店

DAY3:南京一日ツアー

南京博物館参観、江寧織造博物館巡り、牛首山山頂にて絶景を堪能、南京大牌档で金陵グルメを味わう、夜の秦淮河巡り

3日目は金陵と出会い、六朝古都の夢を巡る旅をスタートしよう。一か所目は中国の博物館でいちばん人気の一つ南京博物館だ。ここは六大パビリオンを擁し、収蔵品は各類43万点(組)と無尽蔵で、希少文物の数では故宮にわずか及ばないほどだ。また中国四大錦の一つ雲錦は南京の産物だ。江寧織造博物館に行けば、そんな雲錦製織の悠久の歴史とずば抜けた技芸を理解し、古人の智慧を汲み取ることができる。そのあとは景勝地名山牛首山に登って絶景を眺め、牛首の新スポット佛頂宮の秘密を探り、濃厚な禅の趣を感じよう。

Tips:

じつは牛首山と日本には深い関わりがある。唐の時代、法融禅師が牛首山で牛頭禅宗を開いた。そして唐代貞元20年(804年)、日本の高僧最澄は天台山で牛首禅を授かった。つまり最澄は牛頭禅の日本伝道者だと言えるのだ。

牛首山のあとは、南京大牌档で金陵の味わいあるグルメを感じよう。江南の趣ある青レンガと木の欄干の環境、喧騒やざわめきからは昔ながらの城南の市井の息遣いが漏れ伝わり、時を越えたかのような感覚を作り出している。食事が終わったら、秦淮河の畔をぶらぶら歩いたり、画舫に乗って櫓が作り出す水音や灯影のなか、歴史が積み重なった繁栄と古韻をゆったりうっとりと感じてみるのも悪くないだろう。

その日の宿泊先:南京状元楼酒店

帰路は空港まで送迎サービス

南京禄口国際空港—大阪関西国際空港

寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター

ABOUT US