中国人は一体どのくらいの辛さに耐えられるのだろう?本日は中国の激辛料理を食べるいくつかの地方をご紹介し、あなたにとってどの地方が一番辛いのかを見てみよう。
ブロンズレベル:広東省
広東人から見れば、辛いものを食べることは熱気のある(鼻腔・口腔などの炎症をさす)行為である。しかし、「広東人は辛さに弱いのに辛さにハマる」と言うのであれば、南雄(広東省の市の1つ)人は立ち上がり、正義を持するだろう。
南雄は3つの省に挟まれるところであり、粤(広東省)、湘(湖南省)、赣(江西省)の辛味のエッセンスを融合した。雪がゆらゆらと降るときに、梅嶺のガチョウを食べるのは、南雄人のロマンだ。農家のタケノコの塩漬け(酸筍ともいう)と当地の唐辛子で作った酸筍鴨は、広西の人が見ても称する。さらに、南雄の市場には、新鮮唐辛子、乾燥唐辛子、唐辛子ソースはたくさんの種類がある。これらがなければ、南雄人は食事すら美味しく食べられない。
シルバーレベル:江蘇省・浙江省・上海市
江西省に近い衢州は、江蘇、浙江、上海の辛味のある食の技を一挙に照らし出す。中国で人気のある鴨の頭は、皮から骨まで辛いのに、衢州人は顔をしかめることなく食べる。暗赤色のウサギの頭は、辛いものが苦手な人が舐めると痙攣するほど辛いが、衢州人はゆったりと座り、その肉をかじり、脳を吸い、火山のが噴出するようなぴりっとした辛さを感じる。そして柔らかく煮込んだアヒルの足には、スパイシーな風味は既にコラーゲンの隅々まで浸透している。
ゴールドレベル:新疆ウイグル自治区
中国における青唐辛子の優良産地として、新疆ウイグル自治区は全国の乾燥唐辛子の生産量の5分の1を占めている。大柄で辛味たっぷり、糖質が高く、色鮮やかな新疆唐辛子は、新疆のトマトとともに、新疆味の激辛さと荒々しさを作り出している。ウルムチ市の繁華街で焼きビーフンを一杯食べてみよう。そして、沙湾に行って、「大盘鸡」(ダーパンチー)を頼めば、その中に鶏肉とジャガイモの大きな塊が赤い油に浮かんでいるのを見えるだろう。さらに、ベルトのような麺を1皿食べ、「WUSU」という酒を2本飲み、ロードムービーのように楽しむことができる。
プラチナレベル:雲南省・貴州省
中国で最初に唐辛子を食べた人たちとして、貴州人は自分こそが激辛料理を食べる元祖だと言うだろう。お餅唐辛子と辣子鶏 (ラーズージー)の炒めを食べると、真っ赤な顔になり、雨のように汗を流す。豆花(トウファ)に油辣椒(ユーラージャオ)を混ぜて食べるこそが安逸というものだ。また、雲南省の人に最も有名な唐辛子は「象鼻涮涮辣」で、世界中で最も辛い唐辛子の1つとも言われる。象が誤って鼻でこの唐辛子に触れるだけで、不快感で鼻を左右に振るほど辛い。この唐辛子だけで、雲南省の人はすでに辛味を食べることで優位に立っているだろう。
画像|『風味原産地』©。
写真|『風味人間』©。
ダイヤモンドレベル:四川省・重慶市
麻婆豆腐、宮保鶏丁、魚香肉絲……四川で辛いものを食べると、一番インパクトのある最初の一口を耐えたと思っていたら、舌と喉の底から飛び出る痺れにいきなり突き返される。四川人が作った火鍋のベースオイルは花椒と乾燥唐辛子で炒めたもので、たとえあとで唐辛子を1本も入れなくても、すでにスパイシーな風味が入っている。重慶では、辛味好きの人は決してがっかりしない。街中にたくさんある火鍋レストランに入らずとも、スイーツショップに入るだけで、花椒味のアイスクリームを食べたり、重慶火鍋味のミルクティーを飲んだりできる。
スターバーストレベル:湖南省
また、湖南省も唐辛子の重要な産地の1つだ。湖南人は激辛料理を食べるとき、必ず剁辣椒(ドゥラージャオ)(赤い唐辛子の塩漬け)を使いる。熱した油で十分に唐辛子の酸味と辛さを放出し、塩辛い豆豉(トウチ)と辛い香りのニンニクを混ぜ、魚の頭の上に積んでスパイシーに仕上げる。味付海老、タニシ、臭豆腐などの夜市軽食はピリ辛で、香ばしい味で中国人の軽食ランキングを制覇している。
キングレベル:江西省
萍郷の肉炒めは、萍郷の二字がついていて、その出自を暗示している立派な刺客と言えるだろう。なぜかというと、萍郷は江西省で最も辛いものが食べられる辛い場所で、江西省と湖南省の間に位置し、料理方式も同じだ。子供の頃から辛いものを食べている萍郷人は、家の中でも小さな食事処でもお菓子まで辛いものばかりである。萍郷で1日食事をしてから他のところの辛い料理を食べると、それらはすでに大したものではないと思おう。
画像|猿王觅食 ©.
—「極物君」より