義烏:江南の風情と国際的な魅力が交差する文化と美食の都市

01 義烏は江南古鎮のことを忘れないで

義烏は小商品で発達される前には、2000年以上の歴史を持つ古鎮である。金衢盆地の東部に位置し、浙江省の中心部になる好立地だが、三面の山に囲まれる為、昔から繁栄な蘇州・杭州とは切断され、山の向こうを眺めるしかできない。幸いなのは町全体を通す義烏江がある。

三面が山に臨む義烏に、義烏江が貫く。

義烏をボトルネットから抜け出したのは、水である。江南辺りの義烏では、段々「水道商市」で多くの人に知られていた古鎮——仏堂鎮ができてきた。言わないと分からない人も多いだろうが、この烏鎮と並ぶ浙江省四大古鎮(湖州南潯、義武仏堂、桐郷烏鎮、蘭渓游埠)の一つであるところは、まさか「宇宙マケット」義烏にある。

仏堂古鎮

義烏は山が多い為、当地人の勇敢で、団結した性格を生み出している。山と水に恵まれるこの江南まほろばでは、歴史教科書に記載されるほど偉い人物も輩出されていた。例えば「初唐四傑」の一人、駱賓王。彼の詩と駢文は、唐末の文壇の繁栄に大きな影響を与えた。

忠勇孝義の思想に響かされているだけでなく、南の水郷の特質も義武にも大きな影響を与えている。500年の長い歴史を持つ、浙江省で2番目の劇、婺劇(呉オペラ)は義烏に数百年前から受け継がれてきた。京劇の巨匠梅蘭芳は、「京劇の源を探そうとするなら、婺劇を追求するのだ」とコメントしたことがある。

婺劇は500年の長い歴史を持つ、浙江省で2番目の劇である

小商品が盛んでいる以外、道情や武術も有名。義烏の道情は民俗的なラップアートであり、決まった曲調はなく、観客の感覚のよさを標準とする。そして、義烏の武術は昔から伝承されており、多くの宗派がある。龍舞、獅子舞、竹馬、阿羅漢など様々あり、村によって少し差異がある。

「グローバル小商品の都」になる前、義烏は既に2,00 0年以上の文化歴史を静かに積み重ね、それは「小商品」というレッテルによって簡単に覆われるべきではない。

02 義烏、国際江南style

江南地域からいうと、義烏は江南水郷の優しさを持ちながら、市場経済環境がもたらす国際的なスタイルも兼ね備えている。浙江省でも全国でもユニークである。

義烏の街中、ビジネス繁栄な雰囲気に囲まれる

義烏国際貿易マーケット自体は、面積400万平方メートル以上の魔幻的な大型の建物で、5つのエリアに分かれていて、迷子になる程度よりも、「小商品の王国」に落ち込んだ方が妥当かも。義烏国際貿易マーケットには、専用の病院があるだけでなく、交番、銀行、外貨両替所、さらにミニーインターチェンジすら複数ある。

義烏国際貿易マーケット(一部)

中を歩くと、まばゆいばかりだ。7万の商業ブースがあり、合計180万種類以上の商品が販売されておる。仮に各ブースに3分ほど滞在すると、これらの建物を全部回すには1年以上かかると計算されていた人がいるらしい。

中に入ると、なかなか出ない義烏国際貿易マーケット

「小商品」が名高くなった後、義烏は益々に国際化になる。小さな義烏は、世界230以上の国と地域と貿易関係を築いており、商品の70%近くが中東とアフリカに輸出されている。一方、多く世界中からやってきた外国のビジネスマンがここに生活するようになり、彼らの存在によって義烏もまた更に国際化に進でいる。

貿易マーケットから5 km離れた場所には、エキゾチックな通りや、国連コミュニティがあり、異なる文化、宗教、言語、料理がここでうまく融合している。そうやって、義烏は江南の風情、小商品特徴と国際スタイルを兼ね備えた魔幻的な町が生まれる。

義烏県、非常に国際的な町/図虫

03 義烏、過小評価されている美食の天国

義烏の「江南」と「国際」の特徴は、一つのものによって鮮明に解釈されている——それは食べ物。義烏は正真正銘の美食の天国。

古くから「黒糖の故郷」であり、サトウキビから黒糖を作ってきたのは既に300年以上の歴史がある。義烏の人々は、黒糖麻花(マーホアル)、択子(いちいがし)豆腐、黒糖飴など、たくさんのものに作って食べる。

走り回るビジネスマンとして、かつては東河肉餅(ミートパティ)や上渓牛雑(モツ)を多食された。発達の道に向かう義烏にとって、東河肉餅(ミートパティ)は仲間のような存在で、この町のありのままの味が残されている。故郷を離れる義烏人はいつもこの味を思い出す。

東河肉餅(ミートパティ)

国際的な町として、フュージョン料理は義烏の主流かもしれない。中東料理、日本料理、韓国料理、インド料理はいずれも義烏で自分の居場所が見つけられる。特に中東料理、義烏の小商品の主要な輸出地として、義烏のトルコ産スコーンはトルコのものより本格的な可能性がある。

コロナで海外に行けなくなり、多くの人は中東料理を食べるため義武に飛んでくる人も多いらしい。おまけに、ここはシリア料理店やアフガニスタン料理店もあり、「海外に行かなくても、世界中のものが食べられる」という美しい願望が簡単にかなえられる。

トルコ焼肉

この宇宙町の一番輝かしいところは終始お金ではなく、富の下に隠された江南の文化、神話と国際化だ。

—「ファッション旅行」より

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