目立たない女の子のようで、西湖の歴史的人文がないが、川のせせらぎや清新な空気がある。車の喧騒がなく、過度な彫琢がなく、西湖の西側の山々の谷間に隠れているが、独自の気韻がある。それが九渓だ。

秋の晴天では、九渓の景色は美しくてうっとりさせられる。曇天では煙と雲が縹渺とする。これは杭州の秋の最も美しい風景かもしれない。秋の風が吹くたびに、紅葉はひらひらと落ち、山間の渓流に満ちる。赤、黄、緑の落ち葉は、水面に映った青い空と白い雲に秋の色を染める。人間界の仙境というのもそういうものだろう。

01 西湖の新十景の1つに評価されている

12月になると、九渓の美はどうしても隠しきれない。夕焼けのようにきらびやかな紅葉の道に足を踏み入れると、最も熱烈な秋色の罠に落ちてしまう。

紅葉が最も濃くなる時、目はどこにも留めていいか迷うくらい、目の届くところは何重にも重なっている。
胸躍る赤と黄は、神様が丁寧に色を組み合わせたが、うっかりとひっくり返した絵皿のようだ。

もし九渓煙樹の秋を見たことがないなら、ぜひ一度来てください。

02 九渓十八渓流の秋は一体どれだけ人を魅了するのか？

紅葉が真っ赤になった後、九渓村を沿って上っていくと、強烈な秋の色は隠せず、360度の視界を占める。まずは両側に燃えるような紅葉の道があり、キャラメル色の紅葉が道を囲み、地面にも紅葉が敷き詰められる。穏やかで熱烈で、真ん中を歩くと静かな気持ちになる。

数歩歩くと、九渓で最も有名なスポットの1つである1号橋の流水紅葉が見える。この渓流には段差が1メートルほどの小さな石段があり、この石段こそがこの絶景を成就した。せせらぎの小川は上から下へと流れ、小さな滝を形成している。小川には両側の絢爛たる紅葉を映り、最も心躍る美しさを見せる。

さらに上へ行くと、紅楓の外にもう一層の濃い緑色がある。

紅葉が有名で、秋景色が人を魅了する以外に、九渓は有名な龍井茶産地である。晩秋の茶園は初春のように繊細ではなく、むしろ静かさが増している。一面一面静かに咲き誇り、深紅と濃緑が呼応し、人々を驚嘆させる。

03 周辺の杭州インスタ映え観光スポット

時間に余裕があれば、周辺を歩いてみるといい。一度にここら辺のインスタ映え観光スポットを見てみるのもいい選択ではないだろうか。

/龍井村/

九渓煙樹に着いたら、2キロちょっと上へ行くと、龍井村がある。

ここには中国で有名な上質な龍井茶があり、十八本の茶の木は 「御茶」 と呼ばれている。秋にもかかわらず、茶園は活気に満ちていて、空気もとてもきれいで、散歩するのに適している。

/雲栖竹徑/

雲栖竹径は昔からすでに杭州のネット上の人気観光スポットになったのだ。夏は奥山の古寺や竹林で有名で、避暑するにはうってつけの場所だ。秋もまた独特の風景があり、赤と黄色の秋葉が絡み合い、簡単に暖かい秋景色の写真が撮れる。

/宋城/

ここは宋城にも近くて、2泊3日のコースなら、宋城にも行けるだろう。

宋城では高度に復元された宋代の都市の姿が見られる。『清明上河図』 『宋城千古情』など、以前はテレビでしか見ることができなかった壮大な画幅が、今では目の前に堂々と広がっている。

/龍塢/

適切な季節に龍塢に来るのもいいだろう。春には花が咲き誇り、まるで色彩の海のようだ。そして秋になると、茶園は緑色の波のようで、目を楽しませ、心を引き立てる。歩き回ると快適だろう。

この他にも、インスタ映えの道として杭州の秋で一番美しい道路と誉められている「梅霊南路」、そして法喜寺までもそんなに遠くなく、行くのに便利だよ！

—「宝蔵の町」より