連雲港の秋風景とグルメ:絶景と海鮮料理の魅力を満喫

気温が下がり、蝉の鳴き声も夏の暑さも徐々に消えていく。人々はやっと家から出られるようになり、涼しい秋風の中で、自然の優しさを感じるようになった。秋の便りは絵筆のように、大地を秋色に染め上げていき、あっという間に、季節の流れとともに、連雲港に様々な景色が現れる。こんな涼しくて気持ちいい秋に、連雲港の景色を見に来るのはいかがだろうか。

思い立ったら行動し、心の赴くままに。さあ、静寂な山谷を訪れ、あの有名な千年も眠ったままの秘密に迫ったり、大自然のパレットに臨み、季節限定の色とりどりの絵を楽しんだり、はたまた、豊作のこの季節、食いしん坊の自分に戻り、連雲港の海鮮料理とデートなんていうのはいかがだろう。

昔探し

花果山は『西遊記』の主人公である孫悟空が生まれた故郷として、よく知られている。三元宮は宮殿の形をする建築群で、花果山の代表的な建築である。1600年前の東晋の時代に、東海(今の連雲港)に住むある人の息子三人は聖道の悟りを得、仙人になり、それぞれ天、地、水の三界を管理する記載があり、「三元」の名もここから出たそうだ。院内には千年以上生き続ける銀杏の木があり、天に向かうその様子は鮮やかな傘にも見える。今はちょうど緑の葉っぱが金色に変わり、目に見える形で時が流れることを告げている。遠くを眺めてみれば、花果山は色とりどりで、いい景色である。

花果山と違い、孔望山の勾配はより緩やかで、親子連れに向いている。孔望山は孔子がここを登り、海を眺めることがあったためにその名が付けられた。今は海が見えなくなったものの、頂上で千年前の孔子と同じ空や景色を楽しむことができるのも幸せなことである。

また同じく神秘的な雰囲気が漂う山はもう一つある。それは、「淮北第一神山」と称されている大伊山である。この山はこれまで20億年の歴史を有し、6500年の歴史を持つ新石器時代の石棺墓の遺跡は東麓の青風嶺にあるだけでなく、アジアで最も高い銅で鍛造した座仏もここにある。そのほかにも深い幽谷や谷川、奇妙な形がする岩や崖があり、観光客にこの奇怪な景色と様々な発想をもたらす。この涼しい秋に、山に登り、遠くに見える霧や雲、映し合う紅葉と霞を心に刻んだら、この先きっと忘れることはないだろう。

色彩を楽しむ

楓樹湾は連雲港の宿城にあり、桃源郷のような場所である。車で狭くて長い谷間のトンネルを走り、十分程進むと、目の前が開ける。この時体は海上の雲台山に囲まれている小さな街にあり、楓樹湾はもうすぐ先だ。その名の通り、ここには楓がたくさんあり、ちょうど今は秋の季節で、紅葉の出番となる。詩人が「紅葉は二月の花よりも赤い」というように、楓樹湾の紅葉は冬が来る前に盛大なパーティを行わんばかりに秋を最も鮮やかな色に染め上げる。「樹木は秋色に、山々は霞色」という詩のように、山一面が赤い雲に覆われているような風景で、これは夕暮れ時の霞に勝る。この楓樹湾では大自然の壮麗さにただただ感心するだろう。

楓樹湾の迫力満点の赤に別れを告げると、次に目の前には「エデンの園」の優しいピンクが広がる。 ミューレンベルギアは風に軽く揺らされ、ふわふわの穂が蒸気のように見える。遠くから見ると、ソフトフィルターでも装着したように、輪郭が柔らかくて美しい。中に踏み入れてみると、風に揺れる穂が足や腕に触れ、秋の優しさに恵まれている感じがする。ここ数年、ミューレンベルギアはその花畑で写真を撮ってない人がいない程の大人気な観光アイテムになっている。連雲港に来た際には、「エデンの園」に足を伸ばし、アダムとイブこそいないものの、夢のようなミューレンベルギアの花の海があなたを待っている。

味わう

海のそばにある連雲港は海鮮料理の店が数え切れない程多い。もし、「海鮮料理の百の調理法」について知りたいなら、きっとここでいい収穫があるだろう。秋は豊作の季節でもあるため、漁船が次々と海に出て、戻った時には海鮮でいっぱいで、人々に海の味をもたらす。取れたのは渡り蟹、東方大蝦、ハゼクチ、タコ、ハマグリなど種類は豊富で、調理法も蒸すなり、茹でなり、冷菜にしたり、焼き物にしたり、スープにするなど様々だ。数学的な考え方で、好きなように組み合わせれば良い。小さな魚でも唐辛子で軽く炒め、薄くて香り豊かな「贛楡煎餅(中華クレープ)」にくるりと包めば、一口かじると魚の香りと小麦粉の香りが混じって口と鼻に広がる。その瞬間、連雲港では主食にも驚きがあることに気付くだろう。


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