博物館に入ると、思わず笑みがこぼれる文物が必ずある。首をかしげて可愛さをアピールしたり、歯を見せてニヤリと笑ったり、歴史の厳粛感を打ち破り、千年の文明に生き生きとした息吹を添えている。
江西省景徳鎮にある中国陶磁博物館の「無言菩薩」は、羅漢像の「呆れ気味」の表情で人気を博している。その原型は仏法に精通した羅睺羅尊者——釈迦牟尼仏唯一の肉親の息子である。厳粛な仏像群の中で、一見「淡々として気まま」に見えるその姿は、実は瞑想の中で悟りを開く知恵の化身なのである。

河南博物館の東漢時代の緑釉陶製犬は、「千年の愛らしいペット」と称される。この陶製の小さな犬は立ち姿で、首には鈴が付き、尾は上向きに巻かれている。頭を上げてまっすぐ前を見据え、両耳をピンと立て、厳かな表情で忠実な様子。おとなしく可愛らしい姿は、まさに家を守り、主人を伴う様子を思わせ、古代人の生活に対する繊細な観察眼が存分に表れている。

保定博物館の鎮館の宝は、現在河北省内で発見された最大サイズの東漢時代の青銅馬で、直頸と曲頸の二体があり、いずれも国家一級文物に指定されている。首がまっすぐ伸びた銅馬は目を大きく見開き、まさに突撃するかのようであり、首を傾ける銅馬は嘶き、手綱から抜け出そうとしているかのようである。二体の銅馬は漢代の卓越した鋳造技術の水準を集中的に示している。


山東博物館の「亜丑钺」は、その独特な造形で「青銅版スポンジ・ボブ」と呼ばれている。この殷代の青銅器には透かし彫り(透かし彫りとは彫刻技法の一種)で人面文が施され、口を大きく開けて笑っている様子。実はこの青銅器が3000年前に貴族の身分を示す礼器であり、古代人は誇張された文様で敵を威圧しようとしたが、意図せず千年続く「ユーモアの象徴」となった。

陝西歴史博物館の彩色陶器である縮こまった首の人形は、「唐代の演出家」と称されている。首を縮め、顔の表情はくしゃくしゃに皺が寄り、突き出した口元にはまるで不満げな感情が浮かんでいる。この表情が意外にも現代人の萌えポイントに直撃する。

これらの文物は古今の隔たりを打ち破り、重厚な歴史を実感できるものとしている。全ての文物はもはや冷たくなく、古代の人々の感情と巧みな工夫を宿したものとなり、時空を超えた文化対話を実現し、千年の文明に今も温もりを与えている。
























