村上春樹は「儀式は非常に重要なものだ。そしてそういった『小確幸』のない人生なんて、かすかすの砂漠のようなものにすぎないと僕は思うのだけれど」と語った。我々にとって、旅行というのは、旅という過程で儀式に満ちた瞬間を体験することだろう。南京郊外ツアーでは「金陵小城」と「無想水鎮」にタイムトリップして、時間の流れの中で数え切れないほどの宝物に出会おう。または、現代と昔が交差する「園博園」の中で未知の物語を聞いたり考えたことのない事を思考したりして、ぶらぶらと歩き回りながら町の様々なことを知ることができるだろう。
六朝風雅・金陵小城
「江南が佳麗の地、金陵が帝王の州」と、中国の古詩にある金陵が現在の南京市だ。中国の四大古都の一つとして、金陵が代表する風雅文化は、中国の歴史で特殊な地位と価値を持っている。今日でも、ロマンチックな色彩をした千年金陵の風雅が蘇っている。
「金陵小城」は牛首山の西側の麓にあり、優雅な邸宅や詩的な旅館、何百軒の店舗が点在しているため、ここに来た観光客はゆっくりとした生活の快適と楽しみの中に浸ることができる。金陵小城に入ると、美しい庭園の景観は、現実世界とは異なる「風雅な世界」に人々を瞬時に移す。「文新館」についたら、上を見上げてみよう。孔雀青の屋根が日差しの下でカラフルまばゆいと驚くに違いない。
文心館の階段を降りると、「金陵小城」の全域で最も心動かすエリア「空の境」に到着する。ここでは6面のスクリーンで構成される360度の大画面が古代の文豪学者の暮らしの情景を再現し、その中に足を踏み入れると、まるで自らがその場にいるような錯覚をすることだろう。
夜になると、夕方の風によって灯籠を上げられ、若い男女が笑顔で古代の衣装を着て行き来する。ロマンチックで夢のような光と影の中で、小さな町の夜景が目の前に現れる。
Tips
場所：南京市江寧区牛首山金陵小镇
月曜日休憩（祝日除外）
「金陵小城」の昼と夜の景色を楽しめるように午後5時以降に行くのがおすすめ。
工業遺産：江蘇園博園
廃墟となったセメント工場がどのようにあの大きな花園に変わったか皆さんは想像できるだろうか。江蘇園博園の前身は、南京市江寧区にある老朽化した工場と鉱山であり、合理的な計画と修復を経て、鉱山を牽引した列車が観光列車になり、壊れた供給口はスカイカフェになり、泥沼が「時光芸谷」になり、そして鉱山に「雲池夢谷」を作り出したことで、廃墟の中で過去の歴史が生まれ変わった。
園内を走る特色のあるミニ列車に乗るのがこの遊園ツアーを始めるベストな方法である。平日のお疲れを捨てて夢幻的な電車に乗り、遠くの景色が目の前でゆっくりと再生されて、園博園がもたらすユニークな色彩を感じることができる。次に、コカ・コーラ博物館を見学しよう。歴史的な展示を見ながら自分だけのコカ・コーラをDIYしたり、友達と思う存分コーラを味わったりしよう。その後、本格的に遊園のツアーのスタート。園博園ならば、一日であらゆる江南名園を見学できる。13都市の庭園が5つのエリアに分かれ、江南の庭園文化を再現しているため、所謂「江南百景園」をここで体験できる。
Tips
場所：南京市江寧区湯山鎮聖湖路8号
景勝地の面積が大きいので、一泊二日の旅行時間がおすすめ。園博園の中で早めに宿泊場所の予約をしてください。
おすすめ：南京珺懋ホテル・傲途格精選
場所：南京市江寧区湯山街道林綉路7号
唐風ブーム·無想水鎮
中国の歴史に「黄金時代」があると言えば、この「黄金時代」は唐代だろう。今日、南京の「無想水鎮」にいれば、あなたは唐の時代に帰るような機会に出会えるかもしれない。千年以上前の唐の時代に帰り、町の中で歩き回り、世界各地からの人々がここに集まり、まるで中国の歴史上の大規模な都、長安にいるような様子を目を閉じて想像してみてほしい。
無想水鎮は新たな唐風を全体的なスタイルとし、ここの「溧水城隍庙」はもともと唐王朝に建てられ、常に地元の文化的なランドマークとしての存在であり商業の中心地でもある。黄色い瓦の屋根と青い瓦の縁取りが施された「誥敕亭」は、人の手によって作られた建物で、その精巧な「榫卯構造」と呼ばれる建築方法は歴史を学ぶのに絶好な場所である。景勝地における「古劇台」は唐代彩絵の集大成と言え、ここでは伝統な戯曲や民間舞踏などのイベントを楽しめる。唐潮市場では無形文化遺産、各種の文化創意的なイベント、様々なグルメや軽食を味わえる。その他、唐王朝の民俗民風を体験するエリアとしても、この景勝区は最適だ。漢服体験会館で色とりどりの服を着てみて、鎧ホールで「黄金の鎖子甲、風吹き色が鉄の如し」の唐王朝の栄えを遡り、「君子六芸ホール」は子供の大好きな場所だったりと盛りだくさんである。
Tips
場所：南京市溧水区永陽街道金井路66号
中国の国慶節期間、景勝地ではドローン演出、漢服パレード、水木ライトショーなどのイベントを催すので、乞うご期待。
