外国人観光客が中国で「爆買い」、人気の商品は?

中国文化を受け継ぎ、中国ならではのデザインを取り入れ、中国のイノベーションが詰まった「新たな中国土産」が、外国人観光客の買い物リストに次々と加わっている。こうした商品は、海外の人々が中国を知り、中国を理解し、中国を読み解くための新たな入り口にもなっている。

 午後、上海の「POP MART(泡泡瑪特)」旗艦店では、数人の外国人観光客が気に入ったブラインドボックスのグッズを選んでいた。箱を開けると、すぐに写真を撮り、SNSでシェアする。四川省成都市を旅行中のタイ人観光客は、今回の訪中旅行でPOP MART成都旗艦店をあらかじめ旅程に組み込んでおり、自分用の商品を購入するだけでなく、友人から頼まれたトレーディングフィギュアのキーホルダーなども大量に購入するという。

豊富な商品ラインアップや独自の雰囲気を持つ店舗の内装などが、多くの海外消費者を中国国内の店舗へと呼び寄せている。SNSでは、上海のPOP MART旗艦店を訪れたり、北京のPOP LANDを訪問したりする様子が、海外ブロガーの人気コンテンツとなっている。

外国人観光客はなぜ中国での買い物に熱中するのか。一つには、商品の選択肢が豊富で、新商品の投入やモデルチェンジが速いことがある。もう一つには、商品に込められた東洋文化の趣とオリジナルのデザインが、買い物そのものを中国を体感する没入型の体験にしていることだ。

「中国に行って思い切り買い物したい」という思いは、実際の店舗への来店へとつながっている。上海の「山下有松」では、外国人観光客が店の外に列を作る光景がたびたび見られる。近隣の「PANE」では、外国人客が平日の全来店客の約30%を占め、ピーク時には70%に達することもある。なかには、帰国後に再び中国を訪れ、リピート購入する観光客も少なくない。店員によると、「海外からの消費者は友人同士で来店することが多く、1人平均2足を購入する」という。SNSで商品を知り、「欲しい」と思った外国人ユーザーが、実際に中国の店舗を訪れて購入するケースも増えている。

外国人観光客の買い物リストは、「中国デザイン」から、さらに「中国テクノロジー」へと広がっている。

午前9時、広東省深圳市の華強北(ホアチャンベイ)エリアが徐々に活気づき始める。賽格広場や電子科技大厦などの専門市場が相次いで営業を開始し、最先端のスマート電子製品が軒を連ねる店舗に並ぶ。世界各地から訪れたバイヤーが行き交い、商品を手に取って品定めしている。

DJI(大疆)の店舗では、アルジェリア出身の2000年代生まれの若者が最新モデルのポケットカメラを何度も試し、その場で購入リストに加えた。「北アフリカではスマートデバイスの品ぞろえが限られていて、輸入品は価格がかなり高い。中国のスマート電子製品は、欲しいものが見つからないということがない」と話す。

近年、中国各地では外国人消費者向けのサービス環境の整備が進められている。華強北エリアでは、出国時の免税手続きに対応したサービス窓口が各所に設置されている。外国人観光客はパスポートと購入時の領収書などを提示し、オンラインで必要事項を入力するだけで、わずか数分で免税手続きを完了できる。

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