中国春節の雰囲気を最も濃く感じたいなら、閩南地域(中国福建省の南部)は絶対外れない目的地である。大多数の人々が泉州や厦門に押し寄せる中、視点を晋江に向けてみてはいかがだろう。この古い小さな町は、数百年にわたって受け継がれてきた民俗の祭りを通じて、中国人の記憶の中で最も盛大な春節を再現している。


ここには、ギネス記録に記入された「夜光龍パレード」があり、90人以上の舞龍者が息を合わせ、全長約300メートルの巨大な龍が全身を輝かせ、五店市(ウーディエンシー)の赤レンガの古い家々の間をくねくねと進んで行く様は壮観です。


古い村の梧林では、古代から現代に伝わる「焼塔仔(焼き塔)」はまた別の熱烈な光景を見せている。もくもくとした炎がレンガの塔の中から立ち上り、中西洋折衷の番仔楼(閩南地域、特に泉州ある民居の一つ)を赤く照らし出し、新年の繁栄を願う人々の顔を照らし、生活が炎のように繁栄することを象徴している。


春節の時期、梧林では百メートルにわたる長卓の宴会が設けられる。真っ赤な提灯が高々と掲げられ、美味しい料理が並び、遠方から帰ってきた人々と家族が一堂に会す。人生の様々な味わいを、この長い卓を囲んで共に祝い、その雰囲気は非常に盛り上がる。

晋江には非常に豊かな無形文化遺産があり、地元の茶館では南音や人形劇を鑑賞することができる。南音は中国に現存する最も古い音楽の一つであり、香港・マカオ・台湾、および東南アジアの閩南語圏の華僑コミュニティで広く伝わっている。

晋江の人形劇も卓越した技術を持っており、人形には最大で30本以上の操り糸が付けられている。指で糸を巧みに操ることで、髪を梳かす、剣を抜く、字を書く、酒を飲むといった高度な動作をリアルに再現し、生きているかのように見せることができる。

晋江に初めて来たら、五店市にぜひ行ってみてよう。ここには明・清代から民国時代の古い建物が立ち並び、竜山寺、草庵寺、安平橋などがある。安平橋は361本の花崗岩橋脚によって千年の時を支えており、現存する世界最長の古代梁式石橋である。



晋江には商業化され過ぎない、純粋な閩南の風情が漂っている。春節に晋江へ来て、夜光龍のきらめく光の中、焼塔仔の燃え盛る炎の下、南音の余韻の響く中で、「中国らしさ」あふれる新年をお過ごしてみよう。
























